Ubuntuでネットを使っていて、もっと速く閲覧できるようにならないかと思うことがあります。今回はWebを閲覧しているときに体感速度が上がる設定を紹介します。この設定を行うことで、サイトが表示されるまでの時間が短縮され、時間を無駄にすることが少なくなります。
ネットワークを高速化するためにオペレーティングシステムであるUbuntuの設定を変更します。具体的には最適なMTU値を探し出し、その値をOSに設定します。
Ubuntuを起動させたあと、Ctrl + Alt + t を押下します。
起動した端末に次のコマンドを入力します。
ping -c 1 -M do -s 1472 1.1.1.1
エンターキーを押下し、入力したコマンドを実行します。
ping: 内部エラー: メッセージが長すぎます
送信パケット数 1, 受信パケット数 0, +1 エラー, パケット損失 100%, 時間 0ミリ秒と表示されたら-sの後の数字を下げていきます。
たとえば、10下げて1462として再びコマンドを実行します。
ping -c 1 -M do -s 1462 1.1.1.1
実行結果がパケット損失 100%になった場合、また数字を減らして、再びコマンドを実行します。
これを繰り返し、送信パケット数 1, 受信パケット数 1, パケット損失 0%, 時間 0ミリ秒
というように、パケット損失が0%になるまで-sの後の数字を下げて行きます。
パケット損失が0%になったときの-sの後の数字に28を足した数が最適なMTU値となります。
例えば、数字を減らしていって、68でパケット損失が0%になった場合、96が最適なMTU値となります。
端末でコマンド nm-connection-editor を実行します。
起動したネットワーク接続(Advanced Network Configuration)のダイアログで
有線LANまたは無線LAN (WiFi)を選択します。
歯車のマークを押します。
MTUの値を変更します。
先程の例では96を入力し、保存します。
OSを再起動させます。
※注意
ping でMTU値を調べるときに8.8.8.8を使うと、MTU値が96になってしまうバグがあるらしいです。
※補足
以下のサイトにアクセスするだけで、簡単に最適なMTU値を見つけることができます。
https://www.speedguide.net/analyzer.php
環境:
MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)
Ubuntu 20.04.2 LTS