2021/12/31

高音質で聞く Linux (Ubuntu Studio)

 メディア関係に特化したLinuxとして、Ubuntu Studioがあります。


Ubuntu Studio 20.04
Ubuntu Studio 20.04

Ubuntu Studioはlow latency というカーネルを使っていて、音が高音質です。

音楽を聞く。動画を見るといった場合に最適です。

Google ChromeでYouTubeにアクセスし、動画を再生してみましたが、音がきれいに聞こえることがわかりました。

・息遣い、空調の音、周囲の喧騒など、あたかもそこにいるかのような臨場感を味わえます。

・低音と高音がきれいに聞こえます。

・音が増えたような気がします。

・よく聞く音楽を再生すると、こんな音があったのかという新しい発見があります。

UbuntuやLubuntuなど他のフレーバーと比較するとよくわかります。一度この音質を体験するとやはりUbuntu Studioで聞きたいと思えてきます。

メリットは音質が上がるということなのですが、デメリットとして、CPUやメモリの使用率が若干上がります。


Ubuntu Studioの軽量化、高速化として次のようなことが考えられます。マイク入力はオフにして必要なときだけ使う。SSDなどのフラッシュメモリを使っている場合、Ubuntuでいうdisk(gnome-disk-utility)をインストールして、書き込みキャッシュをオンにする。一定時間操作しないと画面を暗くする、画面の電源を切ると行った設定を無効にする・無操作でサスペンドに移行することも無効にする。スクリーンセーバーを無効にし、自動起動でスクリーンセーバーを無効にする。(スクリーンセーバーを無効にするデメリットとして、画面がロックされず、パスワードが要求されない。セキュリティは低下する。)デスクトップ環境をLXDEやLXQtなどの軽量なものに変える。などなどが考えられます。


環境:

inspiron 3162

cpu: pentium n3710

memory: 8GB

storage: 64GB (SSD)



2021/10/12

QTerminal 背景を透明にする方法 Lubuntu 20.04

 Lubuntuを使っていて、端末 Qterminalの背景を透明にする方法を紹介します。



まず、透明を可能にするため、Comptonと呼ばれるソフトを起動させます。

設定>LXQt settings>LXQt コンフィグレーションセンター

LXQt セッションの設定>

基本設定>LXQtモジュール>Comptonにチェクを入れます。Comptonを選択しながら開始ボタンを押します。

パソコンを再起動させます。


次に端末の設定を行います。

Ctrl + alt + t を使って端末Qterminalを起動させます。

ファイル>設定>ターミナルの透過に値を入力します。

任意の値を入力したら、適用しOKを押します。

適用やOKのボタンが見えない場合、移動させたいウィンドウにマウスカーソルを乗せます。その状態でAltキーを押しながら、ウィンドウを上の方にドラックすると、下の方に適用やOKのボタンが見えてきます。


2021/09/29

YouTube おすすめ動画をリセットする方法 パソコン版Chromme 編

 PC版のChromeでYouTubeを見ていたりすると、おすすめの動画に見たくない不快な動画が現れることがあります。

不快な動画を減らす方法を以下に示します。

短期的な方法は、履歴を消すことです。

設定>プライバシーとセキュリティ>閲覧履歴データの削除を開きます。

詳細設定のタブを開き、期間を全期間にします。

必要であれば、対象の項目のチェックを外します。

たとえば、パスワードとその他のログインデータを削除にはチェックを入れないなどします。

データを削除を実行します。

これでブラウザを再起動すれば、不快な動画や広告がおすすめとして表示されにくくなります。


次は長期的な設定の方法です。


・設定>プライバシーとセキュリティ>Cookie と他のサイトデータ>サードパーティのCookieをブロックする

・設定>プライバシーとセキュリティ>Cookie と他のサイトデータ>Chromeの終了時にCookieとサイトデータを削除する

・設定>プライバシーとセキュリティ>サイトの設定>バックグランド同期>閉じたサイトにデータの送受信の完了を許可しない

・プライバシーサンドボックスを無効にする。

・拡張機能 Privacy Badgerを追加する。

以下の項目のチェックをはずす

Show count of trackers

Send websites the "Global Privacy Control" and "Do Not Track" signals

Check if third-party domains comply with EFF's Do Not Track policy


・フィンガープリントを防ぐCanvas Blocker 提供元: joue.quroi

(firefoxの場合CanvasBlocker 作成者: kkapsner)

※ Chromeの終了時にCookieとサイトデータを削除するを有効にすると、特定のサイトにアクセスした時にログインし直さないとならなくなるなど、デメリットの部分もあるので注意しましょう。



合わせて、行いたいプライバシーを守る方法

・Wi-FiをGoogleやMicrsoftなどからオプトアウトする。

  Wi-FiのSSIDを任意のSSIDに変更したあと、SSIDの末尾に_nomapを付け加えます。

  MicrosoftにはWi-FiのMACアドレスを伝えてオプトアウトします。

・IPv6の一時アドレスの更新頻度を上げる。(Linux版)

  IPv6はNATやIPマスカレードがなくなり、グローバルアドレスが各端末に割り当てられています。プライバシーを守るために一時アドレスが割り振られていますが、更新頻度が低いと個人を特定されてしまいます。そこで更新頻度をあげます。

temp_valid_lftやtemp_prefered_lftを値を変更します。

参考



  



2021/07/23

ネットワークを高速化する方法 Ubuntu/Linux

Ubuntuでネットを使っていて、もっと速く閲覧できるようにならないかと思うことがあります。今回はWebを閲覧しているときに体感速度が上がる設定を紹介します。この設定を行うことで、サイトが表示されるまでの時間が短縮され、時間を無駄にすることが少なくなります。


ネットワークを高速化するためにオペレーティングシステムであるUbuntuの設定を変更します。具体的には最適なMTU値を探し出し、その値をOSに設定します。

Ubuntuを起動させたあと、Ctrl + Alt + t を押下します。

起動した端末に次のコマンドを入力します。

ping -c 1 -M do -s 1472 1.1.1.1

エンターキーを押下し、入力したコマンドを実行します。

ping: 内部エラー: メッセージが長すぎます

送信パケット数 1, 受信パケット数 0, +1 エラー, パケット損失 100%, 時間 0ミリ秒と表示されたら-sの後の数字を下げていきます。

たとえば、10下げて1462として再びコマンドを実行します。

ping -c 1 -M do -s 1462 1.1.1.1

実行結果がパケット損失 100%になった場合、また数字を減らして、再びコマンドを実行します。

これを繰り返し、送信パケット数 1, 受信パケット数 1, パケット損失 0%, 時間 0ミリ秒

というように、パケット損失が0%になるまで-sの後の数字を下げて行きます。

パケット損失が0%になったときの-sの後の数字に28を足した数が最適なMTU値となります。

例えば、数字を減らしていって、68でパケット損失が0%になった場合、96が最適なMTU値となります。

端末でコマンド nm-connection-editor を実行します。

起動したネットワーク接続(Advanced Network Configuration)のダイアログで

有線LANまたは無線LAN (WiFi)を選択します。

歯車のマークを押します。

MTUの値を変更します。

先程の例では96を入力し、保存します。



OSを再起動させます。


参考

参考


※注意

ping でMTU値を調べるときに8.8.8.8を使うと、MTU値が96になってしまうバグがあるらしいです。


※補足

以下のサイトにアクセスするだけで、簡単に最適なMTU値を見つけることができます。

https://www.speedguide.net/analyzer.php


環境:

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)

Ubuntu 20.04.2 LTS



2021/07/09

Lubuntu 20.04 自動的にサスペンドする方法

 Lubuntu 20.04で一定の時間が経ったら自動的にサスペンドする方法を以下に示します。


メニュー > 設定 > LXQt settings > 電源管理


アイドル > アイドル状態の監視

アイドル時には:サスペンド

アイドル状態の時間:任意


Lubuntu 20.04 自動的にサスペンドする方法



Ubuntu 21.04 をMacBookにインストールしてみて

Ubuntu 21.04をMacbookにインストール
Ubuntu 21.04のイメージ

MacBookにUbuntu 21.04をインストールしてみました。

Waylandになって、動作が速いです。

Xorgと比べると、速く感じます。

デフォルトでpowerモードがあります。

バッテリーを節約したり、気温が高い夏場の時期に熱暴走しないようにしたい場合、

パワーを落としてパソコンを使用できます。

powertopやtlpなどをインストールしなくてもいいのは良いですね。

MacBookではUbuntu 20.04 LTSをインストールしたときにgrub メニューが表示されないバグがあるのですが、Ubuntu 21.04では、grubが表示されました。


注意点として、手持ちのMacBookでは日本語入力の切り替えがデフォルトではできませんでした。

fcitxをインストールして、設定を変更する必要があります。

fcitx-mozcをインストールして使っていますが、日本語と英数の切り替えが英数キー、かなキーでできています。


Ubuntu 20.04 LTSをMacBookに入れたときは、設定を少し変えればデフォルトのiBusでも日本語入力の切り替えができました。(iBusにおいては、Waylandに切り替えるとUbuntu 20.04では日本語入力と英数の切り替えが使えなくなります。Xorgでは切り替えができます。)


2021/02/05

iPhoneからパソコンに写真や音声ファイルを送る方法

 スマホで写真を撮ってそれをパソコンに取り込みたい場合、Androidであれば、bluetoothでパソコンとペアリングできればファイルを送信できます。しかし、iPhoneの場合、パソコンがAppleのMacBookに限定されてしまします。

Appleのパソコンを持っていれば気軽にiPhoneとファイルのやり取りをすることができるのですが、MacBookなどがない場合もあります。

そこで Windows,やLinuxとiPhoneの間で簡単にファイルの送受信を行う方法を示したいと思います。


・パソコンとiPhoneをインターネットにアクセスできる同一のネットワークにつなげます。

・パソコンとiPhoneでそれぞれブラウザを起動させます。

・次にhttps://snapdrop.net/というサイトにアクセスします。

・これでファイルを送受信できるようになります。


iPhoneからLinuxへ snapdrop
iPhoneからパソコンへ写真を送る



LinuxでiPhoneから写真を受け取る snapdrop
パソコンで写真を受け取る


SnapdropはWebRTCという技術を使っています。WebRTCにはSkypeやLineで使われているP2Pの技術が含まれています。

iPhoneとUbuntu 20.04 LTSで試してみましたが問題なく動作しました。


環境: 

Apple iPhone SE 第二世代

Ubuntu 20.04 LTS

2021/01/20

AndroidからiPhone SE 第2世代に機種変更してみて

 2年ほど使っているAndroid スマホ から AppleのiPhone SE 第2世代に乗り換えることにしました。OSのセキュリティの面とバッテリーの劣化が主な乗り換え理由です。



私にとって、初めて自分で所有するApple製品であり、iPhoneとなりました。そこで使ってみた感想や設定で大変だったところなどを書いてみたいと思います。


まず、操作感ですがサクサクしていてとても使いやすいです。ひっかかりなどは特に感じません。バッテリーはいろいろ対策すれば、特に問題ないかと思います。このあたりは改めて まとめたいと思います。

良いなと思ったのはFaceTimeとiMassageです。データ通信だけ消費しますが、それ以外に消費するものはなく無料で通話、テレビ電話、テキストメッセージができるので家族間でのやりとりは最適だなと感じました。iMassageは既読機能があってLineみたいでした。


[楽天モバイルを使えるようにする]

SIMを差し込み、次の手順を踏むとモバイルネットワークが繋がるようになります。まずはAPNを設定します。 次に 設定>モバイル通信>ネットワークの選択>自動をオフにして 上から二番目にあるRakutenと書かれたテキストをタップします。そうすると私の場合、ネットに繋がりました。一度、ネットに繋がればあとは、ネットワークの選択を自動に戻しても大丈夫なようです。ネットワークの選択>自動をオフにできない場合は、画面を上下にスワイプしたり、端末を再起動させてみるとうまく行く場合があります。

以前使っていたスマホでは電車が速いスピードで走行したり、地下になると楽天モバイルでは特に圏外になることがあったのですが、アンテナの受信感度がいいのか電車に乗った時に圏外になることが少ないような気がします。


[Androidで使っていたSuicaをiPhoneへバックアップ]



Androidで使っていた モバイルSuicaをiPhoneで使えるようにしました。この場合、機種変更の手続きをすればAndroidからiPhoneへSuicaを引き継ぐことができます。まず、Android側で機種変更の申請をし、チャージしてある残金をJRのサーバにアップロードします。次にiPhoneでサーバからダウンロードして完了です。注意したいのは、残金が多いと機種変更が難しいことや、iPhoneでサーバから残金をダウンロードするには翌日の07:00からでないとできないこと、また土曜日と日曜日はチャージされていた残金をiPhoneにダウンロードできません。私は金曜日にAndroidのSuicaで機種変更の手続きをしたのですが、土、日に機種変更を完了できずiPhoneでSuicaが使えませんでした。私が機種変更を完了できたのは月曜の09:00ごろです。お急ぎの方は注意した方がいいと思います。

Apple PayのSuicaでチャージする場合、Visaは使えない。

Apple PayのSuicaでチャージするときにクレジットカードの追加が必要になります。そこでVisaのクレジットカードを追加し、チャージしようとすると 支払い方法を追加 App内でApple Payを利用できるカードがありません。対応したカードを追加してから、やり直してください。というメッセージが表示されます。VisaでSuicaをチャージしたい場合、Apple StoreでSuicaアプリをインストールしクレジットカードを登録する必要があります。


[電話帳のバックアップ]

Androidにある電話帳をエクスポートします。エクスポートでできたvcfファイルをメールで添付し自分宛に送ります。iPhoneでvcfファイルを読み取って電話帳のバックアップが完了します。


[メールの設定]

契約している通信会社がMVNOなどの格安SIMの場合、リアルタイムにメールを受信するにはプッシュ通知に対応したicloudのメールアドレスをメインのメールアドレスにした方がいいようです。(exchangeやimapでも対応していればリアルタイムに受信できると思われます。)

バッテリーを節約するためAndroidで使っていたGmailのアドレスは手動による更新でメールを受信するようにしました。また、iPhoneのデフォルトのメール アプリでGmailのアカウントを追加するとプロモーション タブのメールもすべて受信してしまいます。これはiPhoneのメールの設定でGmailの通知をオフにすることや、Gmailの設定からフィルタを使って補完することができます。フィルタの設定でプロモーションを除く受信メールをicloudのメールアドレスに送信する設定にすることで広告メール以外の重要なメールを受け取ることができるようになります。

フィルタの作成はパソコンを使って、Gmailの設定からフィルタとブロック中のアドレスに進み、含まないのところにcategory:promotionsを入れて続行を押します。次のアドレスに転送するでアドレスを選択し、フィルタを完成させます。うまくいくと条件: -{category:promotions}  処理: hoge@icloud.com に転送と表示されます。

Gmailのフィルタがうまく機能しないときは、一旦、転送先に登録されているメールアドレスやフィルタをすべて削除してから、もう一度フィルタを設定し直すとうまく動作するようになります。

[Apple IDによるサインイン (はじめてiPhoneを起動するとき または、iPhoneの初期化後)]

2ファクタ認証によるサインインとなります。つまり、初期化後や購入後はじめてサインインする場合もう一台別のスマートフォンでSMSや音声によって認証しApple IDにサインインする必要があるようです。初期化後はiPhoneからSIMを取り出して、別のスマホに取り付けて認証し、Apple IDにサインインする流れになります。ちなみに視差効果を減らす設定にしたら挙動にバグのようなものが発生したのでiPhoneを初期化しましたが、初期化したら治りました。


環境: 

Apple iPhone SE 第二世代

iOS 14.3

楽天モバイル (楽天回線 Rakuten UN-LIMIT V)