Lubuntuを高音質化してみました。
結果、良いです。
音質。
しかも動作が軽い。
<導入方法>
[lowlatency]
以下のコマンドを使って、低遅延なlowlatency カーネルをインストールすることができます。
sudo apt install linux-image-lowlatency
lowlatencyの中でも比較的新しいバージョンのLinux Kernelを利用したい場合、hweが書かれたパッケージをインストールすると、新しいバージョンのカーネルを使うことができます。新しいのでパフォーマンスやセキュリティが高いです。しかし、不安定で不具合が出ることもあるようです。
sudo apt install linux-image-lowlatency-hwe-22.04
[Jack]
以下のコマンドでJackを導入できます。
sudo apt install studio-controls
パッケージをインストールした後、studio-controlsを起動してstartボタンを押しましょう。
<背景>
「ノートパソコンのスペックが低いので、Ubuntu Studioだと高音質だけど動画視聴にカクつきがでたり、モタモタしてイライラする。」
「じゃあ、軽いLinuxを高音質化しよう。」という流れです。
以下は導入前に考えたことです。
1. 「既にLubuntuがインストールしてあるけれど、それは別の作業用にしたいからそれにlowlatencyを入れるのは嫌だな。」
2. 「じゃあ別個にインストールしよう。」
3. 「同じディストリビューションを同一のストレージに入れてマルチブートしたら不具合が出そうで怖い。」
4. 「ダメもとでやってみるか。」
<2つLubuntuをインストールした後の所感>
実際にインストールしてみて、1〜2ヶ月使っていますが、今のところ、同一のストレージにLubuntuを2つインストールしたことによる不具合は出ていません。干渉しそうで怖かったのですが、パーティションが違えば同じフレーバーを一つのストレージに何個インストールしようが問題ないようです。
現在、1つのSSDでマルチブートしていますが、lowlatencyのLubuntu 22.04, genericのLubuntu 22.04どちらも起動できています。
<LowlatencyとJackについて>
最近、 lowalatencyを導入した上でjackを入れると更に音質が良いということで試していますが、確かに音質が良いような気がします。generic + jackも試してみましたが、音質は良くなりました。わざわざlowlatencyを入れなくてもgeneric + jackで良いかもしれません。
注意点として、jackはGUIの管理ソフトStudio Controlsでstartボタンを押さないと起動しません。
jackをインストールしたばかりの時は「パーミッションがない」みたいな警告がでますが、パソコンを再起動すればOKです。
一度、startボタンを押せば、以降はLinuxが起動したときに自動でjackも実行するようになります。
音が出ない場合は、端末からコマンド alsamixerでMaster, Headphone, Speekerあたりの数値を動かせば音が出るようになります。ミュートになってることがあるのでキーボードのmキーを押してミュートを解除します。もしくはpavucontrol (PulseAudio Volume Control)を使って、調整してみましょう。pavucontrolで音を出す場所を確認しましょう。イヤフォンから音を出すのか、スピーカーから音を出したいのか。適切に選択してみましょう。
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環境:
Lubuntu 22.04 LTS
Dell inspiron 3162 intel pentium n3710