Linuxを使っていると遅くなってくることがあります。
そこで重たくなったLinuxを高速化する方法をいくつか示したいと思います。
ここではDebian系 UbuntuのフレーバーであるLubuntuを例に紹介します。
まず、キーボードで次の3つのキー Crl, Alt, T を押します。
すると、端末が表示されます。
そこにコマンドと呼ばれる命令を入力し、キーボードのEnter キーを押して命令を実行します。
この一連の流れを「コマンドを打つ」「コマンドを入力する」と言ったりします。
リポジトリ リストの更新 をする
以下のコマンドを実行してリポジトリ リストを更新します。
sudo apt update
カーネルの更新があれば、更新する
sudo apt full-upgrade
カーネルを更新するとLinuxが高速化する可能性があります。
古くなったカーネルを削除する
必要でなくなったものを削除することでOSの軽量化を図ります。
sudo apt autoremove
「本当に削除してもよいですか?」というように尋ねられる場合があるので、その場合はキーボードのyを入力して削除を承認しましょう。
要らなくなったパッケージを削除する
sudo apt autoclean
要らなくなった設定ファイルを削除する
bleachbitを使って要らないファイルを削除します。
bleachbitをインストールしていない場合、以下のコマンドを実行してbleachbitをインストールする。
sudo apt install bleachbit
端末から以下のコマンドを入力することでbleachbitを起動できます。
bleachbit
ルートの権限が必要なファイルを削除する場合、sudo 使ってbleachbitを起動しましょう。
sudo bleachbit
ストレージにSSDなどのフラッシュメモリを使用している場合、fstrimを手動で実行する
sudo fstrim -v /
trimを実行しすぎるとSSDの寿命が縮まるようなので、そのあたりはパフォーマンスと寿命を天秤にかける必要があります。また、最近のOSはほったらかしにしていても自動でtrimが実行されるようになっています。
新しいカーネルを使用する
sudo apt install linux-generic-hwe-22.04
新しいバージョンのカーネルはパフォーマンスが改善されていることがあり、OSの軽量化、高速化に繋がります。またその他のメリットとして、カーネルのバージョンを上げることでバグの修正やセキュリティの向上が挙げられます。
実際にLubuntu 22.04 LTSで試して見ましたが、linux-generic-hwe-22.04をインストールしたことで、カーネルのバージョンが5.15から5.19にバージョンアップしました。操作全体が軽くなり、体感速度が全然違います。
デメリットとして、カーネルに対応していないソフトウェアが出てくる可能性があるため、そのあたりは高速化と互換性、安定性のトレードオフと言えます。したがって、OSの安定性を優先したい場合は、linux-generic-hweをインストールすることは控えるべきだと言えます。
ネット検索やオフィスで文書の作成などの簡単なことにしかLinuxを使わない場合はlinux-generic-hweをインストールしても問題ないと思います。
環境:
Lubuntu 22.04 LTS
Dell inspiron 3162